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遅刻したスタッフに対して、減給等の懲戒処分をすることは可能でしょうか?
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まず、減給等の懲戒処分を行うためには、就業規則や雇用契約において、遅刻が懲戒の対象であることが明記されている必要があります。遅刻が懲戒の対象であることが明記されていれば、減給等の処分を行うこと自体は可能です。
ただし、処分を課す際には、その内容が合理的であり、公平性を保つものでなければなりません。また、1回の遅刻だけで減給等の厳しい処分を課すのは一般的ではなく、慎重な対応が求められます。
一般的な遅刻への対応としては、まず初めに、口頭や書面での注意・指導を行い、本人に問題点を認識してもらうことが重要です。その後、改善が見られない場合には、減給等の処分を検討することが適切かと考えます。
また、注意指導を行う際には、遅刻の理由や背景についてもヒアリングを行い、従業員とのコミュニケーションを通じて、状況の改善に努めていただければと思います。
懲戒処分を検討する前に、まずは就業規則の確認と丁寧な対応を
遅刻に対して懲戒処分を行うには、就業規則や雇用契約でその旨がきちんと定められている必要があります。ただし、たとえば1回の遅刻でいきなり減給するような対応は、合理性や公平性を欠くおそれがあるため注意が必要です。まずは注意や指導といった対応から始め、状況に応じて段階的に判断していくことが望ましいでしょう。
このような対応に迷ったときこそ、社会保険労務士をご活用ください。
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